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レースレポート@JPT#14#15 南魚沼2連戦〜山﨑健

山﨑自身、2024シーズンの最重要レースのひとつとして位置付けていた経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ、

この日の為にトレーニングや減量、コンディション調整と針の穴に糸を通すような細かな準備をしてきた山﨑。

2日間を通し死力を尽くした山﨑選手のレースレポートをご覧下さい

想い

Jプロツアーはどれも大事なレースであるが、特に南魚沼ロードは経済産業大臣旗をかけて争う特別なレース

レースレーティングは唯一”プラチナ”に格付けされており、

この1戦だけで年間ポイントランキングは大きく変動する。

シーズン終盤ということで、本業プロの選手の中には、

年内のUCIレース等に向けて調子を確かめたい選手や来季の契約に向けてアピールしたい選手も居る。

私たちeNShareを含めたクラブチームも当然気合いを入れて臨む。

加えてこの2日間は、秋雨前線の影響であいにくの雨予報

各チーム・各選手、様々な思いが交錯し、路面状況も相まってサバイバルなレース展開が予想された。

レースまでの日々

新城の南魚沼の間の2週間、体調管理とトレーニング管理を徹底した。

減量はほぼ完了していたので、そこからリバウンドしないように維持し、

その上でパワーを損なわず更にコンディションを上げるよう努めた。

宮口監督からは、この南魚沼のために仕上げてくるように指示を受けていた。

挫けそうな日もあったが、監督の言葉と周囲の仲間のサポートに支えられて乗り越えられた。

結果的に今シーズン最軽量の身体で、最もパワーが出ている状態のフィジカルを作り上げることができた。

これまでで1番強い自分でレースに臨んだ

Day1 南魚沼クリテリウム

予報通りの雨で路面は完全に濡れていた。

集団内のポジショニングが全てを決めると言っても過言でない。

チームオーダーはとにかく前の位置で、レースが落ち着くまで耐える事だった。

序盤はとにかく平林選手(以下タカト)の近くに居ることだけを考えた。

同郷のタカトはチームで最も位置取りとバイクコントロールが上手く、誰よりもレースを観る目に長けた頼れる仲間。

チームで1番小さい身体で1番キツく大変な役割を担ってくれた。

中盤以降はタカトが死守した前方の位置をとにかくキープし、絶対に落車をしないことを考えて全力で走った。

2度ほどコーナーで自分の前で落車があったが回避し、19位で完走した。

Day2 南魚沼ロードレース(経済産業大臣旗)

2日目も雨。チームオーダーは、

・とにかく我慢して生き残る事。

・コンディションの良いチームメイトを見失わない事。

・有力チームの入った序盤の逃げに乗り遅れない事。

以上3つ。

マスドスタート(よーいドン)の後、登坂の調子の良い金田選手が積極的に前の逃げのチャンスを伺っていたので

逃げは任せて、自分は出来るだけ前で居るように努めた。

スリッピーな路面で落車も起こる中で、深澤選手が近くに居てくれて、

序盤の混沌とした展開の中を比較的落ち着いて走れた。

当たり前だが毎周回登りの強度が高かった。

登りで有力選手が前に行くがその後の平坦で緩んで逃げが決まらない。

私も登りで位置を上げて逃げの動きに乗ったが、前述の通り平坦で緩んで決まらず。

連続コーナー区間はその後の激下りに向けて位置取り争いで速度が上がり、集団縦伸び状態で激下り。

そのまま次の登り…といった展開で徐々に集団の人数が減り、集団内もみんな消耗した状態であった。

逃げは視認できたがとても追えるような状態でなく、とにかくメイン集団で我慢の展開。

終盤には両方の太腿が攣りかけていて、登りで遅れては同じように遅れた選手たちと平坦区間をローテーションしてメイン集団復帰を繰り返した。

スタート前に宮口監督からいただいた『山﨑がキツい時はみんなもキツいから』という助言を何度も思い出し、

とにかく必死にしがみついた。能登選手が残っていて、言葉をかけ合いながら耐え続けた。

ラスト1周。

登りで遅れたが、諦めずに出来る限りのペースを刻み続けた。

同じように粘っていたライバルチームの2選手と平坦をローテーションして連続コーナー前にメイン集団に復帰。

その後のアタックの撃ち合いは限界で、能登選手に任せっきりで申し訳なかった。

位置を落とした状態で下りに入ってしまい、中切れに遭って集団のゴール勝負には絡めず

(絡んだところでモガけなかったとは思う)。

全ての力を出し切って、なんとか完走した。

感想

今シーズン、ロードレースの完走はショートレースの西日本クラシックDay1の1つだけで良い所なしだった。

そんな中で、シーズン最大のレースで2Days完走に漕ぎ着けたのは、チームとしても私個人としても良かった。

・フルタイムワーカーでも、

・社会人から自転車競技を始めても、

・瀬戸内のような地方に住んでいても、

レース展開次第ではあるが、努力すれば、Jプロツアーの経済産業大臣旗杯のような厳しいレースでも、完走することができる。

私と同じような境遇の競技者の方にも、何か少し夢を与えられたのではないか、と思う。

なによりこの結果は、チーム一丸で、少しでも上の順位を目指して戦ったからこそ得られた結果である。

チームスタッフの支えやチームメイトの頑張りを結果に繋げられて大変嬉しく、ホッとしています

毎度のことでありますが、

チームと、活動を支えてくださる全ての方に感謝申し上げます。

2024シーズンのJプロツアーも福島県石川町2Daysのみとなりました。

最後までチームの応援よろしくお願いいたします!!

Phote By Kensaku.Sakai

レース総括@JPT#14#15 南魚沼2連戦〜宮口監督

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