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レースレポート@全日本選手権~宮口直之

自転車競技で高みを目指す選手達にとって特別な1戦

その特別な一戦で、選手と共に戦った宮口監督のレポートをお届けいたします

全日本選手権大会ロードレース

1年に1度その年のロードレース日本一を決める大会が6月25日静岡県伊豆にある日本サイクルスポーツセンターで行われ、

eNShareからは永山、山崎の2名が出場権を獲得し、頂上決戦に挑みました。

文字通りの全日本選手権ということでこの日は日本はもとより海外で活動している選手も帰国し、

日本一の称号を手にする為、この日のために調整し全力でぶつかり合う熱いレースが繰り広げられます。

レースは8kmx20周=160km(獲得標高5000m)とハードなコースで正に日本一決定戦に相応しいコースプロフィール。

山崎は初の大舞台に緊張気味でしたがコンディションも整え気合も十分!

それを象徴するようにスタート位置は最前列(前年度シード選手を除く)

永山はいつもと変わらず落ち着いた様子で後方より全体を見私ながらスタート位置に。

定刻通りにスタートが切られるとこれから160km5000mも上るとは思えないようなLapタイムで

1周目からなかなかのハイペース

レースが落ち着いたのは5周目のこと。

しかし永山はその隙を逃さず先行する選手と集団の動きを察知してすかさず単独で先行する選手を追いかけました。

これには意図が2つ、

1つは先行した選手が有力選手がいたので追いついて自分も勝負に絡むこと

2つ目は、このままレースが落ち着いたままいくわけではなく必ずペースアップがあるその時に

自分はペースアップの渦に巻き込まれると不利になる、だからペースの緩んだ今のうちに一人でも先行して集団を前方で待つ

この二つの意図から単独で先行グループを追走!

実に7周に渡る単独での追走劇が始まった。

ホームストレートで見ていた僕は、永山の意図がテレパシーのように伝わり、心の底から

「行け!頑張れ!」そして「後方から有力選手が合流してくれないか」と願っていた。

一方、山崎はスタート前の打ち合わせ通りに冷静に集団内で周回をこなしていたので安心して見守った。

また見えない敵も存在していた

この時期特有の湿度と暑さ。

梅雨と夏が入り混じったような天気で体力の消耗は容易に想像できた。

eNShareの補給は

丸善製薬様ご提供のスポーツドリンク しまなみウォーター

甘味もスッキリしていて飲みやすい。何よりネーミングが最高!

備後しまなみeNShareがしまなみウォーターで補給(^。^)

あとは氷を手渡す(首筋に氷を入れて走る)冷たい溶けた水が首筋から流れオーバーヒートを防ぐ。

これを選手に渡す重要な任務がサポートスタッフには待っています。

今回は出走していない嶋田ことシマショーが補給のお手伝いに駆けつけ、チーム一丸となりこの頂上決戦を戦い抜く。

周回を重ねるごとに暑さに耐えれなくなった選手、体力、脚が無くなった選手が集団からこぼれ落ち

山崎もやがてペースアップに耐えきれず脱落。DNFとなる。

永山も単独で粘るも後方から合流する選手も現れずレースの半分を過ぎた11周目にメイン集団に吸収される。

レース後半に向け勢いづいた集団に、単独で追走して消耗した永山はついて行けず力走及ばず13周でレースを降りることとなりました。

とは言え、永山にとってはベストの選択、最高の走りを見せてくれたのでレースを終えた永山の表情は悔しさの中にも、どことなく清々しく見えました。

とは言え、この時点で130人出走したうち85人がレースを去っており

攻めた結果の脱落なので監督としては褒めてあげたいと思える内容でした。

山崎もビッグレース初出場ながら自分の実力をフルに発揮していたのでリザルトこそ残らなかったものの評価に値する内容だったと思います。

今年の全日本はこれにて終了となりますが

Jプロツアーは前半戦の締めくくり、7月の福島県で行われる石川2連戦が控えています。

このレースで収穫できたことを次戦に生かし

チームとして最高の結果で前半戦を締めくくりたいと思います。

photo by The Key

レースレポート@JICF 全日本学生選手権個人ロード ~坊紳

レースレポート@全日本選手権~永山貴浩

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